大阪市中央区のホテルで、外壁赤外線調査と打診調査を2日間実施しました
一般社団法人SKYSTAGEは、2026年8月中旬、大阪府大阪市中央区のホテルで、DJI Matrice 350 RTKとFLIR T860を用いた外壁赤外線調査と打診調査を2日間実施しました。大阪城公園と阪神高速に機体を寄せない飛行範囲を設定し、外部廊下は人が打診と目視で直接確認しています。
2026年8月中旬(丸2日間)
大阪府大阪市中央区
非公開
大阪市中央区のホテル
DJI Matrice 350 RTK、FLIR T860、打診調査機材
一般社団法人SKYSTAGE 岩根、株式会社フラグシップス 北村さん、丸山さん

都市部のホテルでドローン外壁調査をするとき、何に注意する?
一般社団法人SKYSTAGEは、建物の外だけでなく大阪城公園・阪神高速・人の動線まで含めて飛行範囲を決めます。操縦者がモニターに集中するため、補助者が周囲を見て声を掛け合い、面が変わるたびに人員配置を変えます。2026年8月の大阪市中央区のホテルでも、この手順で2日間の調査を完了しました。
景色が良い現場でも、飛ばしやすい現場とは限りません
天気の良い日は大阪城を眺めながら作業できる、雰囲気の良い現場でした。ただし、ドローン調査の目線では「景色が良い=飛ばしやすい」ではありません。都市部では、周辺環境を細かく確認しながら慎重に飛行する必要があります。
近くには阪神高速があり、大阪城もすぐ近くです。建物だけを見て飛ばすわけにはいきません。大阪城公園側へ機体が入らないよう飛行範囲を設定し、阪神高速側にも機体が近づかないよう注意しながら調査を進めました。

- 大阪城公園側へ機体を入れない
- 阪神高速側に機体を寄せない
- 四方が大きく開けた場所ではない
- 面や位置に合わせて人員配置を変える
操縦者は機体やモニターに意識が集中します。だからこそ、周囲を見る補助者が必要です。「人が来ています」「こちら側に機体を寄せすぎないように」「今、この位置です」。操縦者だけですべてを判断せず、補助者と声を掛け合いながら飛行しました。
調査内容
- ドローンによる外壁赤外線調査(DJI Matrice 350 RTK)
- 地上からの赤外線確認(FLIR T860)
- 地上からの目視確認
- 打診調査
- 外部廊下の天井は打診と目視、土間は直接目視
調査メンバーは3名です。一般社団法人SKYSTAGEの岩根、株式会社フラグシップスの北村さん、丸山さん。ドローンによる外壁調査と、地上からの赤外線・目視・打診を使い分けながら、建物全体を確認しました。
ドローンを飛ばせることと、ドローンで仕事ができることは別です。操縦技術は必要ですが、建物調査ではそれ以上に、周辺に何があるか、人はどこを通るか、どこから離着陸するか、機体をどこまで寄せるか、何か起きた場合にどちらへ退避するかを、現場ごとに考えます。
詳しい調査の進め方は、ドローン赤外線外壁調査でもご案内しています。
- 飛行範囲を先に決める
大阪城公園側へ機体が入らないよう範囲を設定し、阪神高速側にも近づけないようにしました。建物だけを見て飛ばしません。
- 補助者と声を掛け合う
「人が来ています」「こちら側に寄せすぎないように」「今、この位置です」。操縦者から見えにくい場所は、補助者が確認します。
- 入れない場所は人が見る
外部の細い廊下は、天井を打診と目視、土間を直接目視で確認しました。ドローンで全部見る必要はありません。
現場の様子
今回の現場は、四方が大きく開けた場所ではありませんでした。飛行する面や位置によって人員配置を変え、補助者と連携しながら、少しずつ調査範囲を進めていきました。
現場が10件あれば、10件とも条件は違います。周辺に何があるのか。人はどこを通るのか。どこから離着陸するのか。機体をどこまで寄せるのか。何か起きた場合、どちらへ退避するのか。操縦者から見えにくい場所を、補助者がどう確認するのか。そこがドローンの現場仕事の難しさであり、面白さでもあります。
- 離着陸場所を現場ごとに決める
- 人の動線を確認してから機体を寄せる
- 退避方向をあらかじめ決めておく
- 面が変わるたびに補助者の配置を変える
ドローンだけでは確認できない場所
人が安全に入れる廊下は、直接確認した方が確実です
今回の建物には、外部に細い廊下状のスペースがありました。こうした場所は、何でもドローンで確認すればよいわけではありません。人が安全に入れる場所は、直接確認した方が確実なこともあります。

ドローン、赤外線、打診、目視。どれか一つが万能なのではなく、場所や目的によって調査方法を使い分けることが重要です。スカイステージが建物調査で大切にしている部分でもあります。
- 廊下の天井は打診調査と目視
- 土間は直接目視
- 外壁はドローン赤外線と地上確認
- 方法は場所と目的で使い分ける
赤外線だけでは浮きと判断できないのはなぜ?現場ではどう使い分ける?
外壁赤外線は温度分布から異常の疑いを絞り込む手段です。一般社団法人SKYSTAGEの今回の現場では、反応箇所も可視画像・建物の状態・打診結果を重ねて判断しました。手が届くタイル面は打診棒で音を確認し、細い外部廊下は人が目視と打診で直接確認しています。
打診と赤外線の違いや選び方の一般論は、壁面調査で打診と赤外線はどう使い分ける?で解説しています。本ページは、その考え方を2026年8月中旬・大阪市中央区のホテル現場に当てはめた記録です。
建物の向き、日射、時間帯、材質、周辺環境によって赤外線の見え方は変わります。「赤外線に反応したから浮き」と単純には決めません。

便利な技術が増えても、最後はそれぞれの調査方法の特徴を理解して使い分ける力が必要です。
現場は最高の学びの場
今回は北村さん、丸山さんと一緒に調査を行いました。実際の現場に入ると、座学だけでは分からないことがたくさんあります。機体の飛ばし方だけではありません。
- どこに補助者を配置するのか
- 次にどの面を調査するのか
- どの高さから確認するのか
- 赤外線画像のどこを見るのか
- 打診調査とどう組み合わせるのか
- 危険を感じたときに無理をしないと判断できるか
一つの現場を経験するたびに、引き出しが一つずつ増えていきます。今回同行した2人にとっても、良いスキルアップの機会になったと思います。
2日間の調査
今回の調査は丸2日間です。限られた現場条件の中で、一面ずつ確認しながら進め、予定していた工程を完了しました。事故なく終わると、本当にホッとします。
ドローンがきれいに飛んだこと、良いデータが撮れたこと、予定通り調査できたことは大切です。ただ、一番大切なのは「全員が無事に現場を終えること」だと思っています。
都市部では、人・車・建物・道路など、周囲の環境が常に変化します。少しでも不安を感じれば一度止める。飛ばせない条件なら飛ばさない。この判断を積み重ねることが、プロとしてドローンを仕事にしていくうえでは欠かせません。
調査方法・費用の解説(一般論)
本ページは、2026年8月中旬の大阪市中央区ホテルにおける現場レポートです。手法の比較や費用の目安は、次のコラムで一般論としてまとめています。
まとめ
2026年8月中旬、大阪市中央区のホテルで、ドローン外壁赤外線調査と打診調査を2日間実施しました。大阪城公園と阪神高速に機体を近づけない飛行範囲を設定し、開けていない現場では補助者の配置を変えながら、一面ずつ確認しています。
外部の細い廊下はドローンに頼らず、天井は打診と目視、土間は直接目視で確認しました。赤外線の温度分布だけで浮きと決めず、可視画像や建物の状態、必要に応じた打診と合わせて見ています。
国家資格の取得や高性能な機体の購入は大きな一歩です。本当の意味で仕事になるのはそこからです。今回の現場では、操縦技術 × 安全管理 × 建物知識 × 調査技術 × チーム連携が組み合わさって、初めて一つの仕事になります。
スカイステージの取り組み
スカイステージでは、国家資格講習だけでなく、実際の現場を想定した技術習得や、建物調査の知識・経験も伝えています。目指しているのは、「飛ばせる人」から「現場で任せてもらえる人」へです。次のような方におすすめです。
- ドローンを仕事にしたい方
- 資格を取ったけれど、その先が分からない方
- 会社としてドローン事業への参入を考えている方
- 建物調査や赤外線調査に興味がある方
講習の内容はドローンスクールでご案内しています。私たちも、まだ現場から学ぶことがあります。経験したことを、次の現場へつなげていきます。
外壁赤外線調査、打診調査、建物診断についてのご相談も承っています。都市部で飛ばせるかどうかも含め、お気軽にお問い合わせください。
外壁赤外線調査/打診調査/建物診断/国家資格講習については、一般社団法人SKYSTAGEまでお気軽にご相談ください。
