2026年8月初旬、神戸市内の私立高校にて、ドローンによる外壁赤外線調査・打診調査・欠損部の補修を実施しました。

調査実施時期

2026年8月初旬

所在地

兵庫県神戸市内

発注者

学校ご担当者様

対象建物

神戸市内の私立高校

使用機材

DJI Matrice 350 RTK + Zenmuse H30T、DJI Mavic 4 Pro、FLIR T860、打診調査機材

調査メンバー

一般社団法人SKYSTAGE 岩根、受講生2名

依頼背景

今回の依頼目的は、建築物の定期報告に伴う外壁調査です。そして学校という施設の性質上、通常の建物以上に重視したのが、「生徒や学校関係者に危険が及ぶ可能性のある箇所がないか」という点でした。

外壁の浮きやひび割れ、爆裂、欠損などを確認し、剥落につながる危険箇所がないかを重点的に調査しました。事故が起こった後ではなく、起こる前に見つける。そのための調査です。

  • 生徒や学校関係者に危険が及ぶ箇所がないか
  • 外壁の浮き・ひび割れ・爆裂・欠損
  • 剥落につながる危険箇所
  • 学校を使いながらの柔軟な進行
  • 落下時のリスク(高さ・質量・真下の用途)

最優先するのは、生徒を含めた施設利用者の安全です。

調査内容

  • ドローンによる外壁赤外線調査(DJI Matrice 350 RTK + Zenmuse H30T)
  • 可視画像撮影(DJI Mavic 4 Pro)
  • 地上からの赤外線確認(FLIR T860)
  • 打診調査
  • 柱の欠損部分の補修(コニシ「ボンド Kモルタル」)
  • 撮影データの解析と危険箇所の先行報告

調査メンバーは岩根と受講生2名です。SKY STAGEでは講習だけでなく、こうした実際の調査現場に受講生が入る機会もつくっています。

ドローンを飛ばせるようになることと、ドローンを使って仕事ができることは、まったく同じではありません。現場では飛行技術だけでなく、どこを見るのか、何を異常と判断するのか、どう安全を確保するのか、取得したデータをどう仕事につなげるのか。こうした部分が非常に重要になります。

スカイステージでは、「飛ばせるか」ではなく、「現場で価値を提供できるか」を大切にしています。これは国家資格講習やJOBパイロットコースでも常に伝えている考え方です。

赤外線調査(DJI Matrice 350 RTK + Zenmuse H30T/FLIR T860)
赤外線だけでは分かりにくい場所もあります。可視画像、赤外線、ドローンによる近接確認、地上からの確認、打診。それぞれの情報を重ねながら建物を見ていきます。

学校を使いながらの調査
調査期間中も運動場などが使用されていたため、一面をずっと空けてもらう進め方ではなく、学校側の使用状況を見ながら調査場所を柔軟に変更しました。

調査の合間に柱の欠損部を補修
使用した材料はコニシ「ボンド Kモルタル」。ドローン調査と建築・修繕。一見すると別の仕事に見えますが、実際の建物調査では、この両方の知識がつながってきます。

現場の様子

今回の高校では、調査期間中も運動場などが使用されていました。そのため、「この面を調査するから、ずっとここを空けてください」というような進め方ではなく、学校側の使用状況を見ながら柔軟に調査場所を変更しました。

人の動き、太陽の当たり方、外壁の状態などを見ながら、その時に調査できる場所を順番に進めていきました。こういった現場に合わせたフレキシブルな判断も、実務では欠かせません。幸い調査期間中は天候にも恵まれ、赤外線調査を進めるには良いコンディションでした。

  • 運動場などの使用状況に合わせて調査場所を変更
  • 人の動き・太陽の当たり方・外壁の状態を見て順番に進める
  • 天候に恵まれ赤外線調査に良いコンディション
  • 外壁には一定数の浮き反応を確認

外壁には一定数の浮き反応が確認され、可視画像・赤外線画像・打診を組み合わせながら調査を進めました。

確認された状況

現地での撮影を終えた後は、持ち帰ったデータを改めて確認します。大量に取得した可視画像・赤外線データを確認し、異常と思われる箇所を一つひとつ整理していく中で、早急に対応を検討すべき爆裂・欠損箇所を確認しました。通常の報告書完成を待つのではなく、その部分については取り急ぎ危険箇所として抜き出し、先行して報告書を作成しました。

  • 早急に対応を検討すべき爆裂・欠損箇所
  • 外壁の正面ではなく側面に近い危険箇所
  • 可視画像・赤外線・近接確認・打診を重ねて判断
  • 報告書全体より先に危険箇所を共有
  • 落下高さ・質量・真下の用途で危険度を判断
  • 事故が起こる前に見つける

今回確認した危険箇所は、外壁の正面ではなく側面に近い部分でした。こうした場所は、太陽光の当たり方や撮影角度などによって、赤外線画像だけでは判断しにくい場合があります。だからこそ、赤外線だけに頼りません。

「欠損がある=すべて同じ危険度」ではありません。どのくらいの高さから落下する可能性があるのか、落下する部分の大きさ・質量、真下が通路なのか立入区域なのか、生徒や教職員が頻繁に通る場所なのか。こうした条件を総合して危険度を判断します。建物調査において本当に重要なのは、「見つけること」ではなく「どう判断するか」です。

本当に重要なのは「撮影後」
ドローン調査というと現場で飛ばしている場面が注目されますが、撮影して終わりではありません。持ち帰ったデータを一つひとつ整理し、伝えるべき箇所は先に共有します。

「欠損がある=すべて同じ危険度」ではない
落下の高さ・質量・真下の用途・人の通行状況を総合して危険度を判断します。今回の現場は学校。最優先は生徒を含めた施設利用者の安全です。

赤外線だけでは分かりにくい場所だった
危険箇所は側面に近い部分。太陽光の当たり方や撮影角度によって、赤外線画像だけでは判断しにくい場合があります。だからこそ複数の情報を重ねます。

現場での判断(安全確認とチーム連携)

学校を使いながらの調査では、現場に合わせたフレキシブルな判断が欠かせません。人の動き、太陽の当たり方、外壁の状態を見ながら、その時に調査できる場所を順番に進めていきました。

今回は調査だけではありません。現場で確認されていた柱の欠損部分について、調査の合間を使って補修も行いました。普段は調査側の仕事が多くなっていますが、もともと建物修繕の現場に長く携わってきたこともあり、「異常を見つける」だけでなく、その先に何が起こるのかまで想像できることが、建物調査の大きな強みになります。

スカイステージでは、「見つけることができてよかった」というシンプルな結論を大事にしています。事故が起こった後ではなく、起こる前に見つける。そのための調査です。

現場は最高の学びの場

今回一緒に入った受講生にも、実際の現場だからこそ分かることをたくさん経験してもらえたと思います。ドローンに興味を持っている方から、「ドローンの資格を取ったら仕事になりますか?」という相談を受けることがあります。今回の現場を見ると、その答えが分かりやすいと思います。

ドローン操縦は、その中の一つです。だからSKY STAGEでは、単に「上手に飛ばせる人」を増やしたいとは考えていません。目指しているのは、ドローンという道具を使って、現場で価値を提供できる人材です。

  • 飛行計画を考える/安全を管理する
  • 建物を見る/赤外線を読む/打診する
  • 必要なら補修する
  • 撮影データを解析し、危険度を判断して報告書で伝える

その都度判断しながら進めていく必要があります。だからこそ、実際の現場経験は大きな財産になります。スカイステージのJOBパイロットコースでも、資格取得だけで終わるのではなく、「実際の仕事で活躍できる人材育成」を目指しています。

今回の調査から見えたこと

ドローンの仕事は「飛ばすこと」ではありません。飛行計画、安全管理、建物の見方、赤外線の読み方、打診、必要なら補修、データ解析、危険度の判断、報告書としての伝達。操縦はその中の一つです。

今回、危険につながる可能性のある箇所を発見できたことは、調査を行った大きな意味の一つだったと思います。「見つけることができてよかった。」シンプルですが、建物調査ではこれが一番大事です。

ドローン調査と建築・修繕。一見すると別の仕事に見えますが、実際の建物調査では、この両方の知識がつながってきます。「異常を見つける」だけでなく、その先に何が起こるのかまで想像できること。これは建物調査をするうえで大きな強みになります。

まとめ

今回は、神戸市内の私立高校にて、建築物の定期報告に伴うドローン外壁赤外線調査・打診調査・欠損部の補修を実施しました。学校を使いながらの現場でしたが、使用状況に合わせて調査場所を柔軟に変更し、生徒を含めた施設利用者の安全を最優先に進めました。

撮影後のデータ確認では、早急に対応を検討すべき爆裂・欠損箇所を確認し、報告書全体の完成を待たずに先行して共有しました。赤外線だけでは分かりにくい側面に近い箇所だったからこそ、可視画像・近接確認・打診を重ねて判断できたことが、今回の調査の大きな意味でした。

スカイステージでは、ドローン赤外線調査を通じて建物の安全確認をサポートするとともに、ドローンを仕事にしたい方への実務教育にも取り組んでいます。資格取得の先にある、「仕事として活かせるドローン技術」を学びたい方は、ぜひJOBパイロットコースをご覧ください。また、外壁赤外線調査や建物調査についてもお気軽にご相談ください。

スカイステージの取り組み

スカイステージでは、こうした実際の現場をベースにした講習として「JOBパイロットコース」を実施しています。ドローンを「趣味」から「仕事」へ。次のような方におすすめです。

  • ドローンを仕事にしたい方
  • 資格を取得したものの、その先の仕事につながっていない方
  • 新しい事業としてドローン活用を検討している企業様
  • 建物調査や赤外線調査に興味がある方

資格を取って終わりではなく、その先へ。ドローンを、本当の意味で「仕事の道具」にしていきましょう。

また、外壁赤外線調査、漏水調査、建物診断についてのご相談も承っております。建物の状態確認や修繕計画でお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ・ご相談

外壁赤外線調査/漏水調査/建物診断/JOBパイロットコースについては、一般社団法人SKYSTAGEまでお気軽にご相談ください。