一般社団法人SKYSTAGEは、東京23区内の8階建て・約50世帯のマンションにて、外壁の赤外線調査と打診調査を実施しました。オーナー様は別会社へドローンを使った赤外線外壁調査を依頼されたあと、報告内容や調査方法に疑問が残り、ホームページからご相談いただきました。契約前の打ち合わせで機材・範囲・報告の形を確認いただいたうえでの再調査です。

調査実施時期

2026年10月

所在地

東京都23区内

発注者

建物オーナー様

対象建物

8階建て・約50世帯のマンション(集合住宅)

使用機材

DJI Matrice 350 RTK + Zenmuse H30T、FLIR T860(地上赤外線)、打診調査機材、ロープアクセス

依頼背景

初めて外壁調査を行う建物ではありませんでした。すでに別の会社へドローン赤外線外壁調査を依頼されていたオーナー様から、「報告書の内容」と「打診調査が十分に行われていなかったこと」に不安を感じ、ご相談をいただきました。

ご依頼の決め手になったのは、ホームページの内容だけではなく、事前の打ち合わせで調査内容を具体的に確認できたことでした。どんな機材を使うのか、どこまで調査するのか、赤外線だけで確認できない場所はどうするのか、打診はどこまで行うのか、調査後にどのような形で結果を伝えるのか。こうした点を契約前にすり合わせたうえで、今回の再調査をお任せいただきました。

オーナー様からは、「値段が安いからという理由だけで決めるのはよくない」というお話も伺いました。見積書に「ドローン赤外線調査一式」とだけ書かれていると、撮影範囲・機材・打診の有無・解析・報告書の中身までは分からないことがあります。同じ名称でも、中身は会社によって大きく異なります。

調査内容

  • ドローンによる外壁赤外線調査(DJI Matrice 350 RTK + Zenmuse H30T)
  • 地上からの赤外線確認(FLIR T860)
  • 目視調査
  • 手の届く範囲での打診調査
  • ロープアクセスによる直接確認(前回「困難」とされた箇所)

ドローンは非常に便利な道具ですが、ドローンだけですべての外壁を確認できるわけではありません。建物には、地上やドローンだけでは判断しにくい箇所もあり、一部はロープアクセスで直接見た方がよい場所もありました。前回の調査では「ロープを掛けることが難しい」との判断だったそうですが、今回現場を確認したところ、安全に作業できる方法を検討し、ロープアクセスによる調査を実施することができました。

赤外線調査では、日射・方位・気温・外壁材・撮影時間・周辺環境などを見ながら判断します。機材名だけでなく、撮影データをどう読むかが結果に直結します。見積段階から Matrice 350 RTK+H30T、地上は FLIR T860 と、使用機材を具体的にお伝えしています。

手の届く範囲では打診棒で音を確認し、赤外線で気になる反応があった箇所は、確認できる場所で直接照合しました。何でもドローン、何でも打診、ではなく、その場所に適した方法を選ぶ——これが今回の調査の進め方です。

報告の整理

確認した箇所をすべて同じように扱うのではなく、一般社団法人SKYSTAGEの判定基準に沿って整理しました。

  • 優先して注意した方がよい箇所
  • 今すぐ大きな問題ではないが、今後確認していくべき箇所
  • 経年劣化として考えられる箇所

劣化は必ず見つかります。重要なのは、どこを優先するか、どこは経過を見てよいかを分けて伝えることです。ドローンを飛ばす時間だけが調査ではなく、現場確認・飛行計画・データ取得・打診・ロープ・解析・優先順位の整理・報告まで含めて、ひとつの外壁調査になります。

現場を通して

他社で一度調査されたあとのご相談だったため、改めて「調査内容をきちんと説明することの大切さ」を感じる現場となりました。分からないことは契約前に聞いていただく方が、発注側・調査側の双方にとってよい仕事につながります。

一般社団法人SKYSTAGEでは、ドローンだけにこだわらず、建物や現場の条件に合わせた調査方法をご提案しています。「ドローンを使うこと」ではなく「建物の状態を正しく知ること」——今回も、その考え方を体現する調査でした。

業者選びや見積の見方を記事形式で整理した内容は、コラムドローン外壁調査の業者はどう選ぶ?も参考にしてください(本ページは当該現場の実績紹介です)。

お問い合わせ

他社調査後の再依頼、調査方法・使用機材・見積内容のご確認など、契約前のご相談も承ります。外壁赤外線調査・漏水調査・建物診断について、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ・ご相談

一般社団法人SKYSTAGE 電話:06-6914-4298(平日 9:00〜17:00)